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風疹流行で初めての先天性風疹症候群が報告

2018年夏に首都圏を中心に広がった風疹の流行で、残念なことに先天性風疹症候群の症例が報告されたそうです。
先天性風疹症候群は、生まれてくる赤ちゃんが白内障や高度の難聴、心疾患(動脈管開存、肺動脈狭窄など)を引き起こします。


5年前にあった風疹の流行では、関東を中心に1万7000人を超える感染者が出ており、その結果として45人もの赤ちゃんの先天性風疹症候群が報告されています。
その後の2015年以降は先天性風疹症候群の発生は報告されていませんでした。




 今回、夏に急増した風疹大流行では感染者が増え続け、2018年は2013年のに次ぐ多さとなりました。今年に入ってからも風疹の報告は続いており昨年からの累計で感染者は3124人に達しています。

当院の医師より、
「風疹にかかっている大半は30.40代の男性です。
妊娠中は風疹のワクチンは使用できないので、周囲の30,40代の男性に抗体検査とワクチン接種をしてほしい」
と話していました。

2019年より風疹抗体検査の助成範囲が広がり、今までは妊婦・妊娠希望者のパートナーや同居者と限定されていましたが、30~50代の男性は風疹の抗体検査を無料で行うことを政府で決定しました。
風疹は飛沫感染でも感染するので、職場に妊婦さんのいる方や、電車通勤されている方も、風疹抗体検査・ワクチン接種を検討ください。

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